世界幸福度ランキングについて

 ちょっと前の話しですが、今年の3月に国連が2019年の世界幸福度ランキングを発表しました。何をもとにしているかというと、人口あたりのGDP、社会的支援、健康寿命、人生選択の自由度、寛容度合い、社会の腐敗度の6つの項目を世論調査によってポイント化したものがもとなっているらしいです。

 では、今年の日本の幸福度ランキングはどうかというと、意外と低く58位になっています。社会的支援が64位、他者への寛容さが92位でこれが順位を押し下げているようです。この幸福度ランキングは2012年から始まっていますが、その年は40位台だったのが、だんだんランキングが下がっていって、今年は最低を記録しました。

 ランキング上位の国はというと、1位はフィンランド、2位はデンマーク、3位はノルウェーの北欧の国になっています。社会福祉や教育が充実していて、男女間の平等意識が強いからかも知れません。ただ、日本は世界の中でも豊かで恵まれた社会なのに、先進国の中で日本の幸福度がなぜ低いんでしょうか。

 考えられるえる理由の1つは、このランキングの基準が、欧米の価値観を意識したものとなっていることがあるかもしれません。幸せとは、人それぞれどう思うかが重要であるので、シンプルにあなたは今幸せですか、と聞いたほうがリアリティがあるように思います、ちなみに世界で1番幸せな国といわれているブータンはこのランキング95位らしいです。

 ただ、この基準でも、アジアで日本より上位にいる国があります。25位に台湾、52位にタイ、54位に韓国になっています。なので、この基準に問題があるとは一概には言えないのなかあと思いました。

 2つ目の理由としては、日本人の控え目の性格が関係していると思われます。あんまり目立ちたがらない。自慢したがらない性格というやつです。

 3つ目の理由としては、どうも日本人は幸せホルモンと言われている「セロトニン」という物質が西洋人と比べて遺伝的に少ないらしいです。これは、脳科学者の中野信子さんも言っています。セロトニンという物資が少ないと、不安になったり悲観的になりやすいそうです。日本人は世界一不安になりやすい民族らしいです。

 ただ、セロトニンは体内で増やす方法もあるそうです。

 まず食事の面から言うと、セロトニンを生成する食べ物を多くとる。効率よく取るにはバナナがいいそうです。

 次に、日光を浴びる。目覚めてすぐに日光を浴びることで、セロトニンの分泌のスイッチが入るそうです。

 そしては、リズミカルな運動をする。規則正しいリズムを繰り返す運動は、これもセロトニンの分泌を高めることは分かっているそうです。運動といってもウォーキングやスクワット、軽い運動で十分らしいです。

 ちょっと不安な気持ちとか悲観的になったら、朝起きたらバナナを食べて日光を浴び、ちょっとウォーキングとかしてみるといいかもですね。セロトニンが増えることで、不安な気持ちが抑えられるかも知れません。